花粉症対策に耳。なぜ。

前回のブログでは花粉症対策に耳にあるツボを刺激してみましょうと書きました。今回は、なぜ耳なのかという事も踏まえて花粉症対策を書いてみようと思います。

なぜ耳

・耳への刺激が自律神経を整える事につながります。

・P.ノジェの耳介における人体投影仮説。

自律神経と耳刺激

基本的には自律神経は交感神経と副交感神経というものに分けることができます。アクセルの交感神経と、ブレーキの副交感神経です。ストレスの多い世の中では、交感神経が優位になっていることがしばしば。そこでリラックスしましょうという事で副交感神経を優位にさせることが大事という方向になります。

しかし、過度の副交感神経は花粉症をはじめとするアレルギー反応を加速させます。

アレルギーとは免疫の過剰反応なわけですが、免疫を過剰に反応させるものはリンパ球という白血球の1種です。副交感神経の活動が過剰になればこのリンパ球の産生が進みます。また副交感神経が優位な時には消化管からは消化液が分泌されるように、鼻粘膜からは粘液が分泌されやすくなります。

耳を刺激することによって自律神経を調整することができます。耳や耳の裏をゆっくりマッサージして気持ちいいと感じると副交感神経が優位になります。

花粉症に対しては副交感神経が過剰に優位になられてはリンパ球の働きが増すことになりますので、耳に与える刺激を少し強めにします。刺激は緩い刺激はその組織の働きを活性化させ、強い刺激は働きを抑制させるという法則(アルントシュルツの法則)があります。そこで耳つぼに金粒をはじめ少し刺激をピンポイントで加えることができ物を使い副交感神経の働きを抑えて自律神経のバランスを整えましょうとなるわけです。

前回はご自身でゆっくり押してみてくださいというアドバイスをしましたが、より的確にお伝えするならば、綿棒など先が少し細めのものでツボを刺激してみるほうがより良いと思います。

次回は耳に全身が投影されるという話と、具体的な耳つぼの位置を書きます。