不眠 東洋医学とセルフケア

なかなか眠りにつけない、寝ても疲れがとれいていない、一旦眠りについても途中で目覚めてしまう。不眠にもいろいろなパターンがあります。

東洋医学では、それぞれのタイプに分けて考えます。また「不眠だから寝るためにどのようなツボを押せば眠れるようになります。」という視点は東洋医学ではあまり考えません。それぞれのタイプを判断して、なぜ不眠に至るのかを考えてそのタイプ自体にアプローチをすることで結果的に不眠を解消しましょうという考え方が主になります。

東洋医学的不眠 自分のタイプは?

心火上炎しんかじょうえんタイプ 夢見が多い、焦りを強く感じる、動悸、口の中が何となく苦いと感じる、口内炎ができやすい 少府・少海・霊道など
胆熱内憂たんねつないゆうタイプ 夢見が多い、不安感がある、驚いて目を覚ますことがある、頭重感、痰が多く胃や胸がつかえる感じがする 侠谿・足竅陰・陽輔など
肝鬱化火かんうつかかタイプ イライラしやすい、頭痛、目の充血、情緒不安定、手足が冷える 行間・曲泉・中封など
心腎不交しんじんふこうタイプ 耳鳴り、物忘れが良くある、足腰がだるい、手足がホテル感じがする、のぼせ、動悸 神門・少海・復溜など
心脾両虚しんぴりょうきょタイプ 眠りが浅い、日中に眠気を感じる、疲労感が強い、めまい、夜中に目が覚める 足三里・三陰交など

ざっくり挙げるとこんなタイプに分かれます。ご自身でどのような状態か当てはまるものがあれば、まずはそのタイプを改善することで不眠も解消されていくと思います。

それぞれのタイプに対応しやすいツボも書いてますのでツボ押しの参考にしてみて下さい。

心火上炎

胆熱内憂

肝鬱化火

心腎不交

心脾両虚

指圧は自分の指でやると疲れますので、指圧用の棒など100均でも売っていると思いますのでうまく利用してください。

また強さはいた気持ちいい程度。回数はそれぞれ5秒押して緩めて、また押すという事を繰り返して10回から20回ほどやってみるといいかもしれません。

注意を要することは心脾両虚での三陰交は妊婦さんは避けていただきたいのでそれは気をつけてください。

またツボ押しは万能ではもちろんありません。まずは生活習慣で気をつける事、食事、睡眠環境、リラクゼーションなどもできる限り見直しながらツボ押しをしてください。