血流の改善は運動器系の循環と代謝を活性化させることができます。
血管を形成している血管壁は平滑筋という筋肉があり、この筋肉の働きで血管の内径に変化をさせています。この平滑筋をコントロールしているのは自律神経です。
血管壁に働く神経を血管運動神経と言い、収縮させるのは交感神経系、拡張は副交感神経系です。
鍼刺激による特定部位への刺激
長野式という鍼施術には背骨のレベルにそれぞれ得意的に反応する臓器や器官が当てれらています。
第7頸椎…扁桃、咽頭、喉頭
第1胸椎、第2胸椎…脳、顔面、頸部
第3頸椎…胸腺、肺
第4胸椎…心臓、目
第5胸椎、第6胸椎…胃
第7胸椎、第8胸椎…腸
などそれぞれの背骨(椎骨)に合わせて対象臓器を定め、その部位の代謝向上のための刺鍼に役立てています。
自律神経の触診ポイント
近代では、ストレスが過剰な状況が多く、それによって交感神経が過剰に反応していることで自律神経のバランスが崩れやすくなっています。
先ほどの同様長野式においては、これらの交感神経の過剰状態を探る方法の1つとしてツボを利用します。
全身のツボは360以上ありますが、この中に火穴という性質を持つツボがあります。交感神経が過剰に反応しているときに、この火穴を押すと通常時よりも強く痛みを覚えるとされています。

上のイラストで赤いポイントが火穴です。このような部分を押したときに痛みを強く感じる際は交感神経が優位になっているとして、青いポイント(水穴)を押すことで養生に使えます。