どの筋肉を伸ばしていますか?

前回はストレッチに関して種類と理屈を書いてみました。ストレッチの指導をする事は、ホームケアの一環としてポピュラーですし、セルフケアとしては筋肉などに適切に、安全にアプローチする方法として良く用いています。

しかし、「どこを、どの程度」伸ばしていくのかを明確に伝えなくては、効果が薄れる事もありせっかくのいい手段が、有効に働かないでいる事ともなります。

トレーニングの原則の中に「意識性の原則」というものがあります。どこをどう使って鍛えるのか、もしくは、どのような体型になりたいのかという事を明確に持つ人と、漠然と鍛えている人では、その効果に歴然とした差が生まれます。

これはストレッチでも同じことが言えます。例えば、お尻からももの裏のストレッチをして、骨盤や腰にかかる負担を減らしましょうという指導をします。その時に、イラストを渡します。

この図では、そのフォームが明確になって、ストレッチのやり方は分かりやすくなります。少なからず、言葉だけよりは明確です。

この図に筋肉を載せます。

多くの方がどこにどのような筋肉がついているのかはよく分かっていないのが現状ですが、このような図があればだいぶ体への意識が高まります。
さらに、


この図になると、伸ばしたい筋肉、伸ばすべき筋肉が色付けされて、より意識を高める効果が期待できます。

さらに、何の為にこの筋肉を伸ばすのか、何秒間伸ばすのか、この時の呼吸はどうすればいいのか、どの様な感覚があれば伸びている事になるのかを付けくわえられていくと、意識が高まるだけでなく、動機づけにもなります。
最近、多くのヨガやストレッチの本を書店で見つける事が出来ますが、それらを購入する際は、自分がその本で意識をしっかりできるのかを基準にしてもいいと思います。

これと同様に、痛みを抱えている方の場合、なぜ痛いのか、どこが痛いのか、どうなっているのか、何をすべきで何を控えるべきかを明確に示すことで自分の体への意識が高まり、治療を受ける意義へとなります。
腰が痛い場合に、腰の筋肉が緊張しています。という説明だけでは、不十分なのは大方の患者さんは腰の筋肉が緊張している事は知っているからです。大事なことはなぜ緊張しているのかという原因まで伝える事です。その場合に、患者さん自身が気づかない事が原因となっていることも多くあります。

これから寒くなっていきますので自然と体が縮こまります。ストレッチをするときはなるべく温かい格好でじっくり意識しながら伸ばしてみてください。

次回は経脈を伸ばすという事を書いてみようと思います。