足の構造と健康

セルフケアの方法は、その目的によってもストレッチを提案したり、セルフマッサージを提案したりと様々です。今回は足のセルフケアについて書いていこうと思います。

1回目の今回は足の構造について書いてみようと思います。

足の骨

足は立っている状態であれば常に地面に設置している部分です。2本の脚で全体重を支え、歩くことや走る事、ジャンプなどの衝撃にさらされている場所です。その足の骨は下のような構造をしています。

足の骨たち

足は片足で28個の骨で構成されています。両足では56個、全身の骨が成人の場合は206個ありますので足の構成だけで1/4以上を占めています。そして足の骨は2本のスネの骨と足首を作って全身の骨と連動しています。図では内くるぶしと示しているのは2本のスネの骨のうち脛骨(けいこつ)と呼ばれる骨の1部です。対して、外くるぶしと示しているのはもう一方の腓骨(ひこつ)の1部です。この部分と足の骨の距骨という骨によって関節をつくり(距腿関節)足首となっています。

このように形成されている足の骨は大きく3つのアーチで支えられています。

足のアーチ

大きくは横アーチ(赤いライン)、内側アーチ(緑ライン)、外側アーチ(青ライン)です。全身の体重が足首を介してこれら3つのアーチによって28個の骨に負担を分散してる構造となっています。

もし、このアーチの崩れが起き、上手に負担を分散できなくなってしまった場合、足だけではなく、膝や股関節、腰、肩など全身の違和感や痛み、障害につながっていきます。だからこそ足のケアが重要になります。

この点で当院では腰のトラブルでも、肩や首のトラブルでも足を診ていくことが多いです。次回は具体的なセルフケアを書いていきます。