足のケア

足のケアは全身のケアにつながります。例えばリフレクソロジーのように、足裏の反射区を使って全身の健康状態を推測することもできます。東洋医学的には足に絡む五臓六腑には、「肝、脾、腎、胆、胃、膀胱」などが関与しています。

トリガーポイントを使う

体を診るにあたって、何を基準にするかによってアプローチやケアの方法は変わります。東洋医学的に観るのか、筋膜と筋膜のつながりから観るのか、筋肉の緊張から観るのか、関節、運動連鎖、神経と筋肉、内臓と反射区…

今回提案するケアの方法としては、筋肉や筋膜に存在する過敏点、過緊張エリアをケアするものです。

トリガーポイントというものがあります。ざっくり言えば、筋膜や筋肉にある過敏な部分、凝りよりも更に緊張が強く血流も低下しているような部分で、そこを押すことで押している部分だけではなく、押した部分から離れた部分にも痛み(放散痛)を生じる点をトリガーポイントと言います(ご興味がありましたら「トリガーポイント」で調べてみてください。)。

足に関わるトリガーポイント

各イラストに黒い点があります。これがトリガーポイントです。トリガーポイントは比較的決まった部分に形成されやすく図を参考にその周辺を押してみると、他の部分を押したときよりもより「響く」感覚が出るポイントがトリガーポイントの可能性が高いです。また図の赤く広がりのエリアはその黒い点、トリガーポイントを押した際に誘発されやすい放散痛のエリアになります。

例えば前脛骨筋にあるトリガーポイントを押してみると、その部分とともに、足首と足の甲に響くような痛みが出ることがあります。

つまり、足のケアとして、足裏マッサージや足の甲など「足」だけをケアする方法もありますが、今回トリガーポイントを利用してみると足のだるさが本当はすねやふくらはぎをケアすることで、足へのケアにもなるという事です。

トリガーポイントを押すときには

基本的にトリガーポイントにダイレクトにアプローチするのは、外科的に注射をしたり、鍼による刺激が考えられますが、体表から行う際は、指圧用の棒など道具を使った方が楽だと思います。

トリガーポイントを押すことで響きが生じます、さらに放散痛も発生することがあることはお伝えしましたが、ご自身でアプローチする場合は、それらの響きや放散痛が軽減するまで指圧し続けてください。強く押すことよりもしっかり状態が軽くなるまでやることを意識してください。