花粉症対策を耳つぼで

前々回は花粉症対策に耳つぼという事で導入的に書き、前回は耳が副交感神経にかかわり、花粉へのアレルギー反応に副交感神経の過度の優位状態があるのではないかという点で書きました。

今回は、耳つぼそのものと、具体的な耳つぼの位置を書いていきます。

耳つぼ

耳つぼの歴史はかなり古く、古代ギリシアまで遡れますが、それを体系づけたのはP.ノジェというフランス人が1957年に耳に胎児に類似した人体を投影させた人体投影仮設が提唱されました。

この人体投影仮設は人間の発生学を基礎としています。受精卵が卵割し、分化し、それぞれの器官になる前段階で3つのエリアにわけます。後に神経系統に分化していく外胚葉、消化管などに分化していく内胚葉、そして筋肉や骨、血管などに分化していく中胚葉です。

耳にはこれら3つの胚葉がそれぞれかかわりあって形成されています

このように3つの分化エリアを耳は持ち合わせ、人体のパーツを投影させることで全身の反射エリアとしました。

花粉症に有効と思われる耳つぼ

耳には上の図のように数多くのツボが存在します。

耳の上にあるツボには「神門」というツボ。これはイライラや精神的にストレスを感じている時に刺激してください。耳の真ん中には「上肺」と「下肺」というツボ。呼吸を整えるものです。その前側には「鼻眼浄点」。これは鼻や目の粘膜に影響を与えるツボです。そして耳の下の方、耳たぶの真ん中には「目」。これも目の症状がある時に刺激をしていただくと良いツボです。

前回も書きましたが、気持ちいいという刺激よりもやや痛みを覚えるような刺激で10秒ほど押して離し、また押すというのを繰り返してみてください。